P-01D toolkit 取扱説明書っぽい何か (Rev7対応)
先行エントリで配布している、P-01D toolkit の取り扱い説明書です。
P-01D toolkit (rootkit / CWM Recovery 等の詰め合わせ)
はじめに
この度は、本ツールキットをダウンロードして頂き、ありがとうございます(謎
下記に利用者の皆様が安全に本ツールキットをご使用頂くための注意事項が記載されております。
本ツールキットをご使用になる前に必ずご一読ください。お読みになった後は、心のノートに大切に記帳し保管しておいて下さい。
本取扱説明書に記載、および本ツールキットが通知する注意事項に関して、遵守の如何に関わらず、本キットにより発生した不具合や事故等に関して、配布元では一切の責任を負いません。
【はじめにお読み下さい】
- 本ツールキットの使用には、ご使用のコンピュータへ USBドライバ (ADB) のインストールが必要です。
- 本ツールキットを使用された製品では、いかなる製品保証も利用できません。
メニューの説明
1:shell root で作業
no-secure なブートイメージを読み込んでシェルを立ち上げるだけです。
これから自力でrootを取る人(suやbusyboxを自力で入れたい人)、ROMを汚染せずに作業したい人など向け。
自力でやりたい
no-secure なブートイメージを作成し、fastboot からイメージを読み込みます。
D:\TEMP> fastboot boot boot.img
2:システムのバックアップ
やってる事は次の二つです。
- /dev/mtd/mtdN のコピー
- /system と /data のアーカイブ、圧縮
/dev/mtd/mtdN のコピー
boot領域やrecovery領域のバックアップを取得します。特に重要なのは、純正リカバリのバックアップです。
自力でやりたい
リカバリのバックアップは /dev/mtd/mtd6 を dd でぶっこ抜きます。こんな具合で取得できます。
# dd if=/dev/mtd/mtd6 of=/mnt/sdcard/mtd6.bin bs=4096
/system と /data のアーカイブ、圧縮
system.tgz と data.tgz を作成します。
- system.tgz システム領域のファイルバックアップ
- data.tgz ユーザーデータ領域のファイルバックアップ (ユーザー環境のバックアップ)
いずれも toolkit でのシステムリストア(リカバリ)に使用します。
自力でやりたい
busybox を転送し、実行可能な状態にします。
下記では、busybox を /data/local/tmp/busybox に配置したものと仮定します。
/data/local/tmp/busybox tar cvzf /mnt/sdcard/system.tgz /system
/data/local/tmp/busybox tar cvzf /mnt/sdcard/data.tgz /data
3:CWM-based Recovery の導入
CWM Recovery を導入します。
自力でやりたい
手動で作業される方は、下記のようにシェルで作業して下さい。
# flash_image recovery cwm-recovery.test27.cm-ics_based.fb-rgbx_8888.no-swap.img
コマンドプロンプト上から fastboot でも焼けますが、失敗すると高確率で文鎮化するので注意して下さい。
> fastboot erase recovery
> fastboot reboot
[ fastboot flash recovery cwm-recovery.test27.cm-ics_based.fb-rgbx_8888.no-swap.img4:任意/純正リカバリの書き戻し (書き込み)
二択です。書いてある通りです。
- 任意の recovery を書き込む
- 取得済みの raw_dump.7z から recovery を書き込む
1. 任意の recovery を書き込む
好みのイメージを flash_image で書き込みます。CWM Recovery でも boot.img でも好きなものを選んで下さい。指示に従い、書き込むイメージは、mtd6.bin の名前で temp ディレクトリに配置します。2. 取得済みの raw_dump.7z から recovery を書き込む
「2:システムのバックアップ」で取得したバックアップを使用してリカバリを書き戻します。
output ディテクトリに、取得済みの raw_dump.7z を配置して下さい(mtd6.binを使用します)。自力で書き込みたい
# flash_image recovery /mnt/sdcard/mtd6.bin
flash_image での書き込みがうまくいかない場合、コマンドプロンプト上から fastboot で書き込むこともできます。失敗すると高確率で文鎮化するので注意して下さい。
> fastboot erase recovery
> fastboot flash recovery mtd6.bin
> fastboot reboot5:root の取得 (rootkit)
説明通りです。
rev2 以前の版は root の取得機能に問題がありますので、rev3 以降での再取得をお願いします
Rev6以降、rootkitに複数の版を同梱しています。
- 通常版
toolkitのリリース時点で最も新しい、動作確認済みのバイナリを利用します。
- Xperia 2011 Easy Rooting Toolkit 互換版
文字通り、Xperia 2011 Easy Rooting Toolkit に同梱のバイナリを利用します。
元のパッケージは、次のURLから入手できます: http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1320350
6:システムのリストア (system.tgz)
toolkit rev2 以降で .tgz、いわゆるtar玉からのリストアに対応しましたが、正直やってる事がカナリ適当なので、積極的な利用はお勧めしません。
Titanium Backup でシステムアプリ消しすぎておかしくなった、CWM Recovery でバックアップ取ってないとか、そういう人向けの救済(?)機能です。system をフォーマットしたい人は CWM Recovery からでお願いします(動作未確認)。
data.tgz のリストアにも対応します。システム領域を操作しますので、利用には CWM Recovery が必要です。
- 任意の system.tgz/data.tgz を書き込む
- dump から取得した system.tgz/data.tgz を書き込む
自力で書き込みたい
/system の中身全部消してbusybox tarで展開するだけ。7:Settings.apk の入れ替え (rev7以降)
MVNO環境でのテザリング等を目的として Settings.apk を入れ替えたい方向けの支援機能です。Settings.apk は同梱していませんので、P-01D本体からバイナリを入手した後、ご自身で書き換えた上で再プッシュして下さい。
8: AppWidgetPicker.apk の導入
システムに AppWidgetPicker.apk を導入します。ホーム画面からのウィジェット選択が楽になります。日本語対応版なので、恐らくこの辺りから入手したパッケージかと思います。謝謝
http://thjap.org/android/xperia-series/2011-xperia/291.html
9: プリインストールパッケージの凍結・解凍機能
システムにプリインストールされたパッケージを凍結または解凍します。
作業の過程で、プリインストールアプリケーションのリストを記録したテキストをメモ帳で表示します。
- 特に操作の必要がないものはリストから削除し、操作対象とするアプリケーションだけを残して上書き保存して下さい。
- 標準モード、エキスパートモードは、メモ帳を開いた時にリストされるアプリケーションに違いがあります。
- 初期状態では全てのホームアプリケーションが凍結・解凍の対象となりますので注意して下さい。全てのホームを凍結すると、本体からの操作を受け付けなくなります。
その他
機能の追加、改訂等は、必要に応じてこの日記へ反映します。